オンライン寺子屋「朝礼だけの学校」では、生徒はみな先生であり、先生も学び続ける生徒です。今日のゲストは猪瀬直樹さんで、間伐材を燃やす暖炉の前から登場してくれました。強面に見える猪瀬さんの、優しくて照れ屋な"素顔"に迫りたいと思います。猪瀬さんが銀座の吉井画廊で出会った版画・ルオー「取り返し得ぬもの」を紹介してもらうところからお話はスタート。
    猪瀬さんの経歴を私が紹介し、コメントをもらっていきます。学生運動については、「学生運動というのは、運動なんだよ。全力疾走とか、投擲とか、剣道とか、追いかけられて塀を駆け上るとかね。近代五種みたいなもので。アスリートなんだよ、あれは。二十歳くらいのときは、アスリートみたいなことを経験したほうがいいんだよ」と猪瀬さんは笑います。笑顔がチャーミングですよね。
    お話に出た猪瀬さんの名作を以下に紹介します。
『ミカドの肖像』 https://www.amazon.co.jp/dp/4094023127/
『日本国の研究』 https://www.amazon.co.jp/dp/4167431084/
『昭和16年夏の敗戦-新版』 https://www.amazon.co.jp/dp/4122068924/
『土地の神話』 https://www.amazon.co.jp/dp/4094088008/

    『昭和16年夏の敗戦』は、1983年には売れなかったのに、40年間ロングセラーで、コロナ禍になって一番売れているそうです。作品の内容紹介を猪瀬さんご自身がしてくれています。
    小泉純一郎政権下で、行革断行評議会に招かれたエピソードも伺っていきます。道路公団民営化の話も教えてもらいます。「改革とは風景が関わることなんです。風景が変わることが改革の成果」と猪瀬さん。石原慎太郎さんに招かれて東京都副知事になった時代の話も聞いていきます。「東京は全国を助ける必要がある」と猪瀬さん。
    藤原との出会いも紹介します。のちに『ザ・タワー』『シーマン』をつくる斎藤由多加の話、『財閥銀行 帝都野望篇』、和田中校長室にいらっしゃった話、学校に塾を入れる際に助けていただいたこと、様々な話に展開します。
    少年時代の話も伺います。「朝寝坊で、午前中はいつも頬杖を付いていた」と猪瀬さん。授業じゃなくて、先生が自分の人生についてつぶやいていることは、エピソードとしてよく覚えていたそうです。

『カーボンニュートラル革命』 https://www.amazon.co.jp/dp/4828423214/ については詳しく伺っていきます。「カッコイイというところに未来があります」と猪瀬さん。小泉純一郎さんが最近「トヨタ MIRAI」に乗って事務所に来た話も明かしてくれます。なぜ日本人は気候変動に疎いのか、の猪瀬さんの仮説も紹介してくれます。また、世界ではデューデリジェンスが変化していることも教えてくれます。「具体的に、どこに投資をすれば、世の中が良くなるのか、という基準作りが進んでいて、それがかなりシビアになっている。今は"正義"に対して投資するようになっている」と猪瀬さん。
    昨年11月に猪瀬さんが中心となってつくった「モデルチェンジ日本」の会見動画をシェアしてもらいましたので、ご覧ください。限定公開です。
    https://www.youtube.com/watch?v=CrUINAgUbO8
    「モデルチェンジ日本」の公式サイトはこちらから→ https://modelchange.jp/

    今日のお題は、『ミカドの肖像』『日本国の研究』『昭和16年夏の敗戦』をはじめとした、猪瀬直樹さんの著作を読んだ感想を寄せてください。