明けましておめでとうございます。新年1回目の放送は、ホリエモンこと堀江貴文さんをゲストにお迎えしての特別編です。お目出度く夢のある話ーーロケットの打ち上げについて、詳しく伺っていきます。
    対談は主演を務めたミュージカル「クリスマスキャロル」の話からスタート。生き方の提示だった、とホリエモン。コルクの佐渡島庸平さんの紹介で私とホリエモンが出会った話、100万人に1人の話をホリエモンが推してくれた話、ホリエモンのYouTubeで幼少期のことをインタビューした話 https://youtu.be/BXwcR3iqSGc も紹介します。
    なんでホリエモンはロケットの打ち上げに関わり始めたのか、から取材をしていきます。「ホモサピエンス〜人類〜は、パンドラの箱を開けたい人と、そうじゃない人とで構成されていて、ぼくは前者。人類はこれまで活動範囲を広げていくチャレンジの連続の歴史だったが、宇宙開発はその延長線上。宇宙がなんであるのかを、知らなくても良かったし、人類以外はよく分かっていない。でも、人類だけはそうした認識ができるようになってしまい、パンドラの箱を開け続けている。ひとつの最後に残されたフロンティアは、宇宙だろう。そのフロンティアに、パンドラの箱を開ける人種は当然行く」とホリエモン。アメリカとソ連のスペースレース(宇宙開発競争)、宇宙開発停滞の時代、宇宙に活用できる技術革新、安全保障との関わり合い、とホリエモンから宇宙開発の歴史をレクチャーしてもらいます。
    ライト兄弟による飛行機、SF小説、ジュール・ヴェルヌ『月世界旅行』、理論化したソ連の数学者コンスタンチン・ツィオルコフスキー、そして、実際に民間でロケットを創ろうとした人たち、ヴェルサイユ条約、飛行機じゃない空を飛ぶ殺戮兵器を作ろうとした流れからドイツで生まれるV1飛行爆弾 、V2ロケット(世界初の宇宙ロケット)、そして、戦後の米ソの対立を利用して、月まで人を送ったーーそこまでは国家の予算を付けた巨大な総力戦だったとホリエモン。
    政府主体の宇宙開発はオールドスペースと呼び、我々のことはニュースペースと呼んでいるーーというところから始まる、「インターネット」の発展の歴史と比較して、宇宙開発を語るホリエモンの話は必聴です。インターネット黎明期に、一体、その裏側でホリエモンたちが何をしたのか?    という問いから始まります。インターネットの民主化、今の宇宙開発は1990年代後半のインターネットと同じ状況にある話、だからこそ宇宙開発は今群雄割拠している話。インターネットが爆発的に広がったように、スペースバブルも凄いことになるだろう、とホリエモン。「これまでは、単に宇宙に行くための手段が限られていたから、ある意味いかがわしいモノやサービスが宇宙で展開されていなかった」。
    その流れで、私から宇宙開発に取り込んでいる大物としてイーロン・マスクとジェフ・ベゾス、リチャード・ブランソンの名前を出したところ、ホリエモンから注釈が入ります。宇宙開発にまつわる論文はインターネット上でいくらでも手に入る、民主化されているからこそ我々の会社が成立する、とホリエモン。スペースXが作っているロケットは世界最大だが、会社が出来たのは2002年のこと。「マニアックな話で、言っても分からないかもしれないけれど・・・」と具体的に最新の宇宙開発事情を丁寧に教えてくれました。「インターネットのときもそうだったけれど、ぼくたちの想像を超えるようなものが出てきて、それが一大産業を作ってしまったーーそれがこれから宇宙で起きる」とホリエモン。未来予測についてのホリエモンの考えも伺います。その中で、ホリエモンが宇宙開発の本質も語ってくれます。
「ロケットだけは、日本が金メダルを獲れる可能性が高い」とホリエモン。その理由を伺います。地の利、ロケットは産業の総合格闘技の話が展開され、ホリエモンから国への要望も吐露されます。構造計算の話から、ペットボトルロケットを例に出しながら、基礎的な知識も詳しく教えてくれます。

    今日のお題は、ホリエモンから。
「QOLを考えて欲しい。金を指標に全部考えるところからやめません?」と投げかけがあります。私から「ホリエモンはかつて愛ですらお金で買える」と言っていたよね、と話すと、「言っていないし、そこでの意図は、お金で買えるものなんて大したことないよね、ということ」と説明があります。「ぼくがやっていることは、お金で買えないことをやっている」というメッセージだ、と。
「他の人がやることは、ぼくがやる必要はない。ぼくでしかやれないことをやっている。みんな誰でもできることを、お金に頼りすぎ。お金に頼りすぎると、それ以外が見えなくなる」そして「お金が大事じゃないんだ、と言っている人ほど、お金に縛られている」とホリエモン。
「老後に必要なものはお金ではなくて、信頼関係とか信用のほうが大事。皆さんに考えて欲しいことは、人生のQOLを上げるために、あなたはどういうことをしますか?」。

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