本日は、品川女子学院 理事長の漆紫穂子さんをゲストにお迎えしています。2021年大晦日の「目覚まし朝礼」特別編です。

    漆さんとの出会いは強烈でした。私は「こんな校長がいるんだ!」と驚き、そしてすぐに意気投合。和田中の校長になる以前に、漆さんの実行力によって品川女子学院で「よのなか科」の研修会を実施しました。漆さんは「よのなか科」を昇華させ、学校内で様々な展開をされました。
    品川女子学院再生の歴史を漆さんに取材するところからスタート。生徒・先生の話を聴くところから始めたそうです。先生たちは皆、良かれと思ってやっているところで、改革へと動くことの厳しさも語ってくれています。そして、今だから言える「NHKスペシャル」という”外圧”のエピソードも教えてくれました。番組放送後、学校への苦情電話が鳴り響いたそうです。そうした出来事を経て、品川女子学院の先生たちは「改革せざるを得ない」という認識で一致したそうです。
    改革の一例として、ひとつでも学生が自慢できるものを作ろうとして動いた制服リニューアルのお話も伺います。また、企業との共同開発のお話は、「よのなか科」の実践が役立ったそうです。外の人が入ってきたときに、先生と一緒に動くことに「よのなか科」で慣れていた、と。なんと、いま、70名ほどの先生のうち、30名ほどが「よのなか科」の授業をできるそうです、驚くべき普及率。なぜ、ここまで「よのなか科」が普及したのか、を漆さんに教えてもらいます。「まずやってみたら、生徒たちの変化に気づくはず」と漆さん。映画「告白」のキャンペーンで、松たか子さんと中島哲也監督が品川女子学院へ来て、ディベートした話も披露されます。
    「リスクと手間をやる前にイメージしちゃうと、人は動かない。子どもが成長するというゴールの成果を見られる人が少ない」と漆さん。また、品川女子学院を志望する子の保護者には「うちにお入りになって必ずお約束できることがあります。それは、失敗と揉め事です。中1や中2だったら、泣いて家に帰ってきます」と漆さんは説明会で話すそうです。素晴らしいですね。
    漆さんが個人的にやられている活動がアイアンマンレース。趣味が高じて、コペンハーゲンで完走されたそうです。マスターズで日本代表にもなってしまいました。そのエネルギーの源も伺います。そして、漆さんの60歳以降のチャレンジもインタビューします。

    今日は漆さんからのお題です。
「学校にあったらいいな」と思うモノやコトを教えてください。