中国人による半グレ集団を創設した著者の本。なぜこのチームができたのか、そして何をしてきたのかをあるがままに書いている。してきた犯罪についても余すことなく書いていて本当に不快な気持ちになるんだけど、先が気になってしまう。あなたが作ったチームでどれだけの人たちが苦しんできたと思ってんだって気分になったが、著者はその視点もちゃんと持っている。
そして反省という言葉ではなく、元受刑者やホームレス達と団体を設立し、受刑者達に本を送るという活動をしている。そこには怒羅権の人間たちに犯罪をさせないにはどうすればいいかということもだが、自分自身がこの世界と繋がって生きていく、自分自身をこれにより救っているんだということが胸に響いた。
犯した罪の意識を抱えながら、更生してどうにか生き抜こうとしている人の姿が見れる本だなと感じた。