みなさん、「インストバンド」って、聴きますか?

自分は、音楽を聴き漁った20歳あたりで存在を知り、どっぷりとハマった結果、一万時間の一歩目になりました。

当時電気屋さんの派遣社員をしていた頃、同僚のバンドマンと好きな音楽の話になり、「インストバンド」と伝えたら、
返ってきたのが、「俺、そんな感じのバンドやってるよ」

そこから音楽談義を日々交わし、店の隣のCD屋で買ってきたマニアックなインストバンドのCDを電気屋の店頭でかけまくってたある日、

バンドマンの彼は、「インストバンドもそうだけど、海外では当たり前に評価されるジャンルのバンドが、日本ではレコード会社も全く目を向けないから、俺がそういうバンドを集めてレコード会社をやる」と言って退職。
話の流れで、彼が始めたインストバンド専門レーベルを手伝い出しました。

最初は無給で仕事の休みの日を使って手伝いを始め、取り扱ってくれるお店の開拓に回ったり、自分が好きなバンドをスカウトしたり、海外アーティストのアルバムを卸したり、時にはCDの製造代も自費で工面したりと、ズブズブと前のめりで仕事をした結果、5年が経つ頃には音楽業界でもちょろっと知られる存在になり、インストバンドは一つのジャンルとして日本でも認知される様になり、バンドマンのやってたバンドは、音楽フェスにも呼ばれる存在になり、うっかり台湾にも招聘される様になりました。

その後その彼との軋轢もあって、そのレーベルを離れまして、今はもうそのレーベルはありません。

そして最近になって当時のレーベルのバンドマン達と集まる様になった時にバンドマンの一人から、

「ロックは淑女の嗜みでして」って知ってる?
我々のことマンガになってるぜ。

と、帰りの電車で、早速読んでみると、お嬢様がインストバンドを始める。という話で、当時関わっていたバンド達の楽曲名がそのまま掲載されているではありませんか!?

そしてそのマンガは来年アニメになるそうです。

積み重ねた一万時間からは、離れて10年以上経ちましたが、思いもよらぬ形で、やってきた事が文化の一つになった瞬間でした。

当時を振り返って思うことは、
「本当に良い事なら、とにかく一心にやっていけば共感してくれる人は集まるし、協力してくれる人も増える、最終的には形になる」
と言うこと。

最後にバンドマンの彼がやってたインストバンドの楽曲をご紹介します。(前述のマンガにも出てくる曲です)
https://youtu.be/T6V-TfSQecA?si=jsz5A-wkevaALRRc

長文となりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます😊